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【交通安全ニュース】生活道路での子供との事故防止 2025/10/01 (水)

生活道路は、地域住民が日常生活で利用しており、子供たちも登下校時や遊びに出かけるときなどに利用しています。
警察庁の発表によると、歩行中の小学生の死者・重傷者数は10月が一番多くなっております。
道幅が狭い生活道路を車で走行する際は、子供との接触に対するより一層の注意が必要です。
今回は、生活道路で子供との事故を起こさないためのポイントについて考えます。


1.生活道路事故の発生状況
生活道路の人口10万人あたりの死傷者数では、小学生が一番多くなっています(図1)。
歩行中の小学生の法令違反別では、「違反あり」が約6割を占めており、その中でも「飛び出し」が3割以上を占めています(図2)。
生活道路で子供との事故が発生する理由として、以下の要因が考えられます。

【環境】
・狭い道が交っている場所が多く、歩道と車道が区別されていない。
・建物の壁や電柱などによる死角が多く、見通しが悪い。
【歩行者(子供)】
・登下校時、友達と話しながら道路に広がって通行する。
・遊びに夢中で、周囲の安全確認をせずに道路へ飛び出す。
【ドライバー】
・交通参加者が少ないため、つい安全確認を省略してしまう。
・「自車の存在に気付いているだろう」と思い込み、油断や過信が生じる。


2.事故防止のポイント
生活道路で子供との事故を防ぐために、以下の点に留意して、安全運転を心がけましょう。

・建物や電柱などで見通しが悪い場所では、「この先で子供が遊んでいるかもしれない」などと思って徐行運転をしましょう。
・見通しの悪い交差点に進入する際は、必ず一時停止を行い、目視とカーブミラーなどで周囲の状況をしっかり確認しましょう。
・子供の急な飛び出しを予測した際は、いつでも停止できるようブレーキに足を乗せた「構え運転」を行いましょう。


令和8年9月1日より、生活道路における自動車の法定速度が時速60Kmから時速30Kmに引き下げられます。
自動車等の速度が30kmを超えると、歩行者の致死率が急激に上昇するというデータもあります。
すでに実施されている「ゾーン30・ゾーン30プラス」以外でも、対象の生活道路全般で引き下げられます。
詳細は、警察庁・各都道府県の広報啓発ポスターをご参照ください。